SomethingとAnythingの違い / 英文法が苦手な人のための英文法

SomethingとAnythingの違い

somethingもanythingもどちらも日本語では”何か”と訳されることが多いため使い分けに混乱してしまう方も多いかもしれません。学校では、

1.肯定文はsomethingを使う

2.疑問文、否定分はanythingを使う

と習った方も多いことでしょう。

これは完全に間違いです。この方法で覚えた方は今すぐ忘れてください。

somethingとanythingは全く別のコンセプトをもつワード

日本語にすると”何か”という形でおなじような感じに思えてしまいますが、somethingとanythingは全くコンセプトの異なるワードです。

Somethingは具体的ではないけれどもクリアすべき基準がある”何か”

somethingが使われるケースでは特定はしていないものの、ある程度イメージしている到達点があります。そのものをぼんやりと表すときに使われるのがsomethingです。

I want something cold to drink.

何か冷たいものが飲みたい。

冷たいという基準の他に、イメージしているものとしてお茶や炭酸飲料など漠然とした希望があった上で何かというニュアンスです。

This is something I wanted.

こんなのが欲しかったんです。

これと全く同じものをイメージしていたわけではありませんが、これと限りなく近いものをイメージしていたというニュアンスです。

Anythingはクリアすべき基準がなく、選択可能な中の選択肢としての何か

I want anything cold to drink.

冷たいものならなんでもいいから何か飲みたい。

肯定文でのanythingはこのように、用意可能な中で基準がなく何でもいい何かというようなケースに使われます。

not+Anythingは何も、どんなものでも

I don’t have anything to say.

何も言うことはありません。

notが含まれる文にanythingがある場合は”何か”ではなく”何も”、”どんなものでも”という意味になります。

微妙なニュアンスの違い

以上をふまえた上で、よくある次のフレーズについてみてみましょう。

Would you like something to drink?

用意できるとは限らないけど何か飲みたいものはありますか?と聞いているニュアンスになります。選択肢は限定されておらず、イメージしているものを質問している感じです。

Would you like anything to drink?

レストランやバーなどで聞かれるのはこちらで、メニューにあるものの中で何か注文したいものはありますか?というニュアンスになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。somethingとanythingは肯定文と否定文の違いではなく、表しているニュアンス自体が全く異なるものです。somethingは何か特定のものというイメージに対して、anythingは何でもというイメージです。someoneとanyoneも基本的には同じで、”何か”が”誰か”に置き換わっているだけです。

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