国のシステムを理解しよう / 英語を学ぶ上で最低限知っておきたいこと1

2022.03.04

その国がどんな国なのかを知る

英語を学ぶことは海外の文化を学ぶということでもあります。英語を母国語としている国は代表的なところでアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどがありますが、同じ英語を話しているといっても地域によって様々な英語があります。日本で例えるなら青森弁、沖縄弁、関西弁、標準語のような違いがあります。

ここで重要になってくることがその国の歴史背景と政治システムです。なぜイギリスは首相でアメリカは大統領なのか、イギリスとイングランドは何が違うの？など英語を学ぶ上で知っておかなければいけないことがたくさんあります。このシリーズでは最低限押さえておかなければいけないシステムについて日本との比較で主にアメリカとイギリスを例に紹介したいと思います。

日本は民主主義国家

まず政治面から考えると大きく二つのグループにわかれます。

民主主義国家

簡単にいうと、主役はその国の国民ですよということです。選挙システムがあり国民の代表が政治を行うシステムです。日本はこの民主主義国家です。アメリカやイギリスその他フランス、ドイツ、イタリアや世界の多くの国がこのシステムです。

独裁主義国家

その一方、北朝鮮や中国、ミャンマーやアフガニスタンなど軍事政権となっているような国は選挙で代表者を選ぶのではなく軍のトップが国の政治を行うようなシステムです。

経済面での国家システム

政治面では大きくわけると2つのシステムがありましたが、経済面でも大きく分けると2つあります。

資本主義国家

日本や欧米など多くの先進国がこのシステムです。税金を払うことで人が自由な経済活動ができるシステムで国が豊かになるシステムです。

共産主義国家（社会主義国家）

人々は平等であることを理念に国家が介入して経済活動などを制限するようなシステムです。北朝鮮、ロシア、ベトナム、キューバなどが代表的です。

政治と経済のシステムを理解することでその国の価値観がわかる

このように国は政治システムと経済システムの2つによってその国家方針が決まります。基本的には民主主義+資本主義（日本、アメリカ、イギリスなど）と独裁主義+共産主義（北朝鮮など）に分かれますが、中国のように軍が掌握する一党による独裁システムながらも経済は資本主義を導入しているパターンもあります。中国がここまで大きくなったのは資本主義を取り入れたことによって外貨が国に入ってくるようになったためです。